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ハーフユニットバス研究@白金台H邸

白金台H邸プロジェクトでは浴室はハーフユニットバスを使う予定です。当初はいつも使っているTOTOのハーフユニットバスを検討しておりましたが、サイズが1616(イチロクイチロク(1600ミリ×1600ミリの外形サイズ))か1620(イチロクニイゼロ(1600ミリ×2000ミリ))しかバリエーションが無いことから、日比野化学工業のハーフユニットを使うことを検討していました。

こちらが先日、実際の浴室個所に設置された日比野化学のハーフユニットバスです。ただ、今まで使ったことがない会社の製品で、かつ東京にはショールームもなく、実物を見ることができる場所もないとのことだったので、本社がある岐阜まで行って参りました(と言っても、実は大理石の倉庫見学で岐阜を訪問する機会があったので、そのタイミングで見てきたのですが…)。

岐阜県安八郡にある本社の2階倉庫に展示されているハーフユニットバスの実物です。腰上に木板を張っているので、パッと見が和風に見えますが、浴槽が少々小さ目なこと以外は癖もなく、問題がなさそうでした。

ライニング部分です。当然水栓類はほとんどの会社のものが取り付けられるとのことでしたし、追い炊き用の循環孔を取り付けることも問題ないとのことでした。

こちらの会社のハーフユニットバスの一番の魅力は、サイズのバリエーションだと思っております。1216、1317、1616、1818、1620と揃ており、価格もとてもリーズナブルなのです。展示スペースには他にも色々なユニットバスやシャワールームの展示がありましたが、僕らの事務所で使えそうなのは、残念ながらこちらのハーフユニットバスだけでした…。

さて話が戻って、こちらが白金台H邸の現場に設置されたハーフユニットバスです。

洗い場の防水パンと浴槽部分は2つに分かれておりますが、このようにしっかりと連結されております。

スタッフの岩井さんがチェックしている様子です。水とお湯だけでなく、追い炊き管も準備して貰っておりますが、実はベランダの給湯器から室内へのコンクリート壁のスリーブ空けの許可が下りていないので、その工事ができるまでは追い炊きは我慢して頂くことになっております。とはいえ、浴槽にお湯を張るのはひと面倒なので、リクシル社の定量止水(ある量のお湯を入れたところで自動的にストップする)でデッキタイプの水栓を付けております。

設備工事に関連して、かつての主寝室横の浴室&トイレコーナーの床の排水管を刷新して貰っています。こちらは、大型のウォークインクローゼットにする予定ですが、後日シャワーやトイレを設けたいということになった場合のための将来配管という意味です。

こちらのマンションは、全ての排水管が床スラブを貫通して、下階の天井裏を通って共用の排水竪管へと流れる仕組みとなっています。近い将来には、全ての配管をやり直す予定とのことを管理会社から聞いていたので、その時に下階の天井裏から排水管をやり直す際に、スラブ上部分だけ古い配管が残ることを避けるために、配管とコンクリートスラブの間に詰めてあったモルタルを突いて落として、下階の横引き配管との接合部から上をVP管に付け替えております。なお、この工事の際には、下階の居住者の方に連絡して、音やホコリが落ちる可能性を伝えて貰ってから工事を進めて貰いました。

玄関横の来客用トイレの床埋め込み排水管もやり直してもらいました。

因みに、床コンクリートスラブに埋め込まれていた鉄管を穿り出して、掃除機を孔から差し込んで下階の天井裏を清掃しながら、新しいVP管の排水管の更新する作業を現場監督の高橋さんが順繰りに撮影してくれた写真がこちらです。

他の空間のリフォーム工事も順調に進んでおります。リビングダイニングの天井の石膏ボードがほとんど張り上がり、

ダイニングの天井部分には、天井裏のダクトとの関係で浅型になってしまいましたが、照明ボックスが付きました。

クロス巻き込み仕上げなので、このようにスリットを入れて、見切り線としています。

廊下の溜まり部分も天井下地が組み上がってきていました。

 

 

 

 

 

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2017年05月10日 | ハーフユニットバス研究@白金台H邸 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: マンションリフォーム 白金台H邸

モデュレックスのダウンライト研究@世田谷区Y邸

素材や色味に強いコダワリを持っていらっしゃる世田谷区Y邸のお客さまは、当然ながらそれらを照らす照明の光の質についてもとても研究熱心です。

そこまで強いコダワリが無いお客さまの場合は、ダウンライトはグレアレス(下から見て眩しくない)仕様で、広角でユニバーサル(照明の角度を変えることが可能)のLEDで、色温度は2700K(電球色)から3000K(白めの電球色)のダウンライトを良く使っておりました。Yさまご夫妻には、これまで僕らが使ってきたLEDダウンライトの色味をデモ機を借りたり、僕らがお手伝いしてきたリノベーション実例を体験して頂いて来ましたが、どうもちょっと違うとのことで、商業建築系の照明メーカーのモデュレックスに相談に行って参りました。

こちらが、恵比須にあるモデュレックスの打ち合せ室で、営業担当の荒木さんと石渡さんにお願いして、一般的な住宅用ダウンライトとモデュレックス社の製品との違いを説明して頂きました。

一番の特徴は光の質を追求した自社設計の高額制御技術と、よりコンパクトで、より明るく、そして高エネルギー効率を目指す製品開発姿勢とのことでした。開口径60φで、グレアレス仕様でも、色温度が2700Kから、3000K、3500K、4000Kと揃っており、調光システムも位相制御対応品もPWM制御対応品も揃えており、さらにLEDだけでなくハロゲンでも同形の器具を揃えているとのことでした。

更には、このトリムレス・フレームという別売りの器具を使えば、フチなしで塗装面とダウンライトをフラットに見せることができるとのことでした。

口径に合せた、各種レンズの種類も豊富なことも特徴の一つだそうです。展示する商品を如何に魅力的に見せるかについては、お金に糸目をつけない商業系で人気なことが、こんなことからも判ります。

それぞれの機器の特徴を伺った上で、点灯して光の質を見せて貰いました。実は、最近の一般的な照明器具メーカーは、LEDの新規ダウンライト機種の開発のスピードの速さに、ショールームが上手く対応できていなくて、体験したい照明器具を揃えきれていない会社が多い中で、ほとんど物を揃えてくれているだけでもモデュレックスの凄さを実感いたしました。

ショールームの地下には、このような照明体験ができる設備が備わっています。お客さまご夫妻がいる箇所が体験空間で、天井の高さを動かしたり、沢山並んだ照明器具の明りをそれぞれ単一で体験したり、合せたりしながら具合を確かめることができるのです。

こちらがコントロールデスクの様子です。僕らも良く使っているルートロンの調光システムを使って、コントロールしているようでした。こういったスタジオ型の照明体験スペースは、バブルの頃には各照明メーカーが作っていましたが、今ではここまできちんと揃えている会社が相当少ないのではないでしょうか…。

最初に打ち合わせをした地下1階の打ち合せ室から、地下2階のスタジオに移動するには、モデュレックス社の会社内部を通りぬけるのですが、これがまたカッコ良いのです!隈 研吾さんが設計したそうで、自然光が全く入ってこない空間ながら、高い天井からモデュレックス社の高性能照明が降り注いでいました。

これだけの書棚の本を会社勤務中に読むことは到底できないと思いますが、それでもこんな空間で働いたら楽しそうだなと思える素敵な事務所でした。因みにこちらの本のセレクションは、編集工学研究所長・松岡正剛さんだそうです。

初回の打ち合わせは、Yさまご夫妻と弊社の担当スタッフの竹田さんと各務だけだったので、二回目のモデュレックスとの打合せは、採用候補に挙がっているダウンライトのデモ機を持って、荒木さんと石渡さんにこちらの事務所に来てもらいました。施工をお願いしている青の片岡社長と現場担当の斉藤さん、そして電気工事のムラデンの藤木社長にも同席して貰っています。

お客さまに照明の光の質を確認して貰いながら、

事務所の天井にハロゲン2700KとLED2700KとLED3000Kを照らして、色味の違いを確認して頂きました。

そして三度目の打ち合せは、2度目と同じメンバーでモデュレックスの打ち合わせ室で行いました。すでに産休で休みに入っていた弊社スタッフの竹田さんも心配してくれて参加してくれています。また、竹田さんからプロジェクトを引き継いでくれて、プロジェクト契約の形で手伝ってもらっている岩井さんも、初めてお客さまとの打合せに参加して貰いました。

リビングダイニングでは、ハロゲン2700kとLED3000kをそれぞれトリムレスで2灯ずつ配灯したり、玄関や廊下ではLED2700KとLED3000Kを2灯ずつ配灯し、それぞれを隠れた収納内のルートロンのグラフィックアイで調光するという複雑なシステムを組むことになったので、お客さまにも確認して頂きながら、最終的な照明計画を詰めてゆきました。

 

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2017年04月25日 | モデュレックスのダウンライト研究@世田谷区Y邸 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: マンションリフォーム 世田谷区Y邸

デザインアドバイスプロジェクト 新宿U邸

弊事務所オリジナルのデザインサービスの「デザインアドバイス契約」にてプロジェクトを進めてきた新宿U邸リフォームが、この度完成いたしました。

この「デザインアドバイス契約」は3年ほど前から実験的に始めたものです。本来のデザインサービスである「設計監理契約」は新築の住宅をゼロから設計して、工事の監理まで行うイメージに近く、スケジュール的には最低でも8か月、長くなると1年以上の期間が掛ってしまいます。一般の設計施工(設計と工事を一緒の会社で進める)のリフォーム会社(大手のリフォーム会社、町場の工務店やリフォーム屋さん)では、4~6か月程度で工事完了まで進めてしまうのに対して、僕らがお手伝いするスタイルではあまりに期間が長すぎることで、考え出したサービスです。

ホームページにもデザインアドバイスの情報を片隅に掲載しておりますが、それをご覧になった今回のお客さまのUさまがメールで問い合わせをしてくださったことで始まったプロジェクトです。メールで、デザインアドバイスについてのお問い合わせに対して、以下のような返答をさせて頂いた上で、ご納得の上で初回打ち合わせが始まりました。

「ご購入なさったマンションのリフォームに対してのご質問ありがとうございます。今回は全面リフォームではなく、キッチンや収納の設置、壁紙の張り替え等の部分リフォームを検討なさっているとのこと、僕らがお手伝いするとすれば、「デザインリフォームアドバイス」の形が最も適していると思われます。

アドバイスの費用についてですが、工事の内容と複雑度によって多少変わって参りますが、リフォーム工事総額が1000万円以内であれば、打合せ3回(うち2回は現地打合せ)で、45万円(+消費税)程度をお願いしております。リフォーム総額が1000万円~1500万円程度の工事となると、複雑度も増してきますので、打ち合わせ回数5回で75万円(+消費税)をお願いすることになります。キッチンなどのショールームへご同行することになると、打合せの回数に対して15万円ずつプラスする計算になります。

ただし、このスタイルでのリフォームには幾つかの条件があります。一つは、工事をお願いするリフォーム会社の候補は、こちらで幾つかを挙げさせて頂きます。全く知らないリフォーム会社では、このスタイルでのアドバイスは難しいのです。

リフォームアドバイスがどの程度お役にたつか、非常に判りにくいと思いますが、まずはこちらの事務所に来て頂いての無料相談で色々とご確認頂ければと思っております

打合せの様子は撮影しておりませんが、初回の無料相談でのお打ち合わせは白金台のこちらの事務所に来て頂いてのお打ち合わせでした。その際には、事前にメール間取り図を送って頂いた上で、こちらでどのようなことができそうかを事前に考えたうえで打ち合わせをさせて頂きました。この無料相談後に改めて正式にデザインアドバイスを相談したいとのご連絡を頂いたので、現地をお客さまと一緒に訪問させて頂きました。

マンションは新宿区にある築10年ちょっとで、105平米ほどの広さのお部屋でした。キッチンはきれいに使われていましたが、小さなお子さまがいらっしゃるUさまご夫妻には、このクローズド型のキッチンは受け入れられないとのことで、オープンキッチンに変更することになりました。

基本は2LDKでしたが、リビングの奥にこのような可動間仕切りで小部屋を作ることができる間取りとなっていましたが、このような部屋では、結局使い勝手が悪いので、これについては、収納スペースとして納戸を作って、その他のスペースはリビングを広くするために使うようにすべきではと、こちらの考えをお伝えいたしました。

お客さまへのメールでも書きましたが、こちらからご推薦したリフォーム会社2社からお客さまが選んでくださったリフォームキューの岩波さんに現地に同行して貰って打ち合わせをしております。ダイニングスペースをどのくらい広く取ればよいかをご相談中の様子です。

お客さまご夫妻も共働きで打ち合わせ時間の制限があること、そしてこちらも1回のお打ち合わせで15万円の費用をご請求することとなっているので、なるべく一回の打ち合せや現地調査でできることを済ませておきたいので、このように洗面所内のPSスペースを覗き込んで、どこまで洗面カウンターや収納を広く取ることができるかも調べさせて頂きました。


以上の現調と打ち合わせを受けて、こちらで作成した簡易リフォーム案です。何が簡易かというと、①基本となる図面をCADで起こさずに、マンション管理事務所から提供して貰ったPDF図面をベースに作っていること、②ある程度の寸法を書いていますが、実際にはまだ実測もしていないし、PDF図面から算出したものなので、大枠としての寸法目安でしかないこと、等です。
この図面では、オープンキッチンにする案を3つ提案しているので、それをベースにこちらが紹介したオーダーキッチン会社との打合せも進めて貰いました。

お客さまが選ばれた代官山のクッチーナと3度ほど打ち合わせをして、最終決定をしたいので、ショールームでの打合せに同席して欲しいとのご依頼がありました。事前にクッチーナが作ったキッチンプランを拝見しておいて、当日は気になる個所を一つずつ確認させて頂きました。

仕上げ材については、部屋全体のインテリア素材とのマッチングがありますし、細かい使い勝手や収納方法についても、僕らがいつも気にしているポイントもあるので、それらを3時間ほど掛けてチェックしてゆきました。

キッチンプランの確定を受けての3回目のお打ち合わせでは、現地で寸法の最終確認と仕上げ材のイメージを確定してゆきました。リフォームキューからは、それぞれの項目をリフォームした場合の見積りも出してもらっていたので、それらの最終的な取捨選択もご一緒に考えさせて頂きました。

こちらが、これまでの打ち合せを受けてご提案した仕上げ材のサンプル類です。

ダイニングに設ける収納・書斎・飾り棚の3つの機能を持たせた造作家具については、簡単なイメージスケッチも起こしております。
ここまで無料相談、初回現地打合せ、キッチンショールーム打合せ、第二回目の現地での素材打合せで、何をすべきかを決めることができたので、お客さまとリフォームキューの間で工事契約を結んで貰いました。

ここで一気に工事が進んだところへと飛びますが、お引渡し2週間前の造作家具の組立て段階の工事現場です。基本的には工事の現場チェックは行わないお約束となっていましたが、造作家具の組立ては、リフォーム&リノベーション工事で最も好きでワクワクする工程なので、お客さまにもこれは費用が発生しない、こちらの勝手な現場見学だとお伝えしたうえで行って参りました。

かつて可動間仕切りがあった個所には、造作の本棚と、仕上げを揃えた壁パネルが取り付けられていました。キッチンもオープンになると共に、下がり天井のラインや照明の位置もきちんと再調整されていることを確認しました。インターンとして事務所に来てもらっていた神崎さんや間瀬さんの現場勉強として見て貰いました。

単独でダブルシンクがあった洗面所は、キッチン側から通り抜けられる動線を設け、シングルボウルのリネン収納と付きの洗面カウンターに変更しています。また、洗濯機収納も上手く隠れるような工夫をしています。

そして、完了検査の立ち会いです。実はこの検査立ち会いもボランティアでの参加です。竣工写真を撮影させて頂くのと、それをこのブログの記事に書かせて頂くことと引き換え(?)として、お手伝いさせて頂きました。

オープンキッチンとダイニングの造作家具もきれいに繋がったデザインになっており、お客さまもとても喜んでくださっていました。僕は第三者的な立ち会いのツモリで検査に臨みましたが、結局職業病か、全ての項目を細かくチェックしてしまいました…。

洗面所はこのような形で仕上がりました。PSのスペースを縮小して、その分カウンターを伸ばして、PSの柱型の向こうにもリネン収納や引出を設けています。メディスン・キャビネットの鏡に映り込んだところに洗濯機が隠されることになります。

ここまで何も紹介していなかったトイレですが、背面壁にキッチンパネルを張ってもらい、手前左面には小型のトイレットペーパー収納を壁埋め込みで作って貰いました。

ただの壁でしかなかった玄関横には、使わないことになった扉材を転用した奥行き60センチあるコート掛けとその横に座って靴を履いたり、自宅に帰って来た時にカバンや買い物かごを仮置きできるベンチを作って貰いました(ベンチの素材は扉材に色を似せて作って貰っています)。この裏にあった奥行きの大きいWICの寸法を使った玄関の設えで、とても使いやすくなったとお客さまに喜んで貰えました。

ダイニングからキッチンへの繋がりです。キッチンのサイドパネルに無理を言って付けて貰った照明スイッチ屋、ギリギリの寸法で埋め込んでもらったキッチン部分の天井カセット式エアコン、奥行きが浅そうに見えるキッチン対面側の造作収納の工夫など、リフォームキューの岩波さんたちにも、相当頑張って貰いました。
お客さまの費用負担やスケジュールの短縮を目指してトライしているデザインアドバイスのチャレンジですが、今回は僕らも満足できるクオリティーの高い仕上がりになりました。こちら設計事務所側の費用としては45万円+消費税をお願いいたしましたが、お客さまからは「45万円以上の価値があるアイディアを頂いたと思います」と、も喜んで頂ける内容となりました。

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2017年04月10日 | デザインアドバイスプロジェクト 新宿U邸 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: リフォームデザインアドバイス 新宿U邸

リネアタラーラのオーダーキッチン@世田谷区Y邸

世田谷区の高層マンションリフォームのY邸では、キッチンを世田谷区の用賀にあるリネアタラーラにお願いすることが決まりました。

素材や質感にこだわりをお持ちのYさまご夫妻との相性、そして同じ世田谷区内であることの利便性、そして何よりY様ご夫妻がリネアタラーラのショールームのデザイン性とコンセプトの賛同してくださったことが、決定の大きな理由です。

最初に伺ったのは、まだ暑い夏の最中でしたが…

それ以降も僕らと一緒に4度ほど、そしてご夫妻だけでも3度ほど訪問してくださったとのことで、年が明けてからようやくキッチン設計の内容も詰まって参りました。

Yさまご夫妻と僕らで図面を見ながらチェックして、それをショールーム伺って、実物をチェックしながら検討してゆくという時間が掛かる作業を重ねてゆきました。

打合せで決まり切らなかった部分については、宿題としてお客さまに持ち帰って頂きましたが、その度に新しい考え方が出てくるというサイクルで、どんどんグレードアップしてゆきました。

時間を掛けていることで、リネアタラーラのショールームも新作キッチンが入ってグレードアップしたり、

キッチンだけでなく、他の部屋の建具や家具にもリネアタラーラのショールームに飾られている部品が採用されるようになってきました。こちらで廊下とクローゼットを間仕切っているスチールフレームでガラスが入った建具は、イタリアのリマデジオ社のものですが、こちらも採用されることになりました。

実際に採用されるのは、こちらの(右側)の黒いスチールフレームの扉で、ガラスは上の写真の金属メッシュが入ったものになります。

ガラスやパネルもこれだけの種類があります。どれもが美しくて、皆どこかで採用してみたい素敵な仕上げ材でした。

他にも、書斎の家具一式もリネアタラーラにお願いすることになりました。何度もの打ち合せ、提案、そして図面修正に快く応じてくださったリネアタラーラの担当者の徳永さんに感謝です。どうぞこれからも宜しくお願いいたします。

 

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2017年01月19日 | リネアタラーラのオーダーキッチン@世田谷区Y邸 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: マンションリフォーム 世田谷区Y邸

フィリップ・セルバ、B&Bイタリア、シモンズで家具探しツアー

元麻布I邸のお客さまは、これまでの家具はほとんど持ち込まず、ほぼ全ての家具を新しいインテリアに合わせてご購入なさりたいとのご希望ですので、工事が始まってからも何度も家具屋さん巡りをしています。

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青山のフィリップ・セルバに伺ったのは、もうすでに3回目です。ダイニングに置くダイニングチェアで、中々良い椅子の候補が見つからず、当初CGにも描き込んでもらっていたこちらのダイニングチェアを再確認しようとのことで、再訪させて頂きました。

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サイズ的には、外国のダイニング椅子は座面の高さが高いものが多いので、脚をカットして貰うことが可能なものを再確認させて貰いましたが、やはり当初見ていたものが良いだろうとのことで、木部の色味に加えて、座面に張る張地の候補も色々と見せて頂きました。

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天然のレザーが一番素敵だったのですが、これから生まれてくるお子さまの使い勝手を考えると、汚れた時のメンテナンスのことを考えて、人工レザーで比較させて頂きました。写真は大判の人工レザーを広げて触り心地を確認して貰っている様子です。

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照明の下だと色味が判りにくいので、大判の人工レザーを候補の椅子に掛けてトップライトから自然光が降り注ぐ場所に移動して、色味を確認いたしました。写真のこの色では薄すぎて、もう一つのサンプルの色では濃すぎるので、その中間色にほぼ決まったのですが、2週間ほど待ってもらえれば、その色の大判サンプルも取り寄せることができるとのことでしたので、あと2週間待ったうえで、実物を見てから発注することといたしました。

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次に伺ったのがB&Bイタリアの青山のショールームです。これまでのオープニングパーティーやイベントや、純粋な見学などで幾度か伺ったことがありましたが、お客さまとこちらのショールームに伺ったのは初めての経験でした。今回はソファーの前に置くセンターテーブルとラウンジチェアの候補確認です。写真のセンターテーブルはB&Bの上級ラインのマクサルトのものですが、大理石の天板にした場合のお見積りをお願いすることになりました。

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主寝室のベッド横に置くラウンジチェア候補として、どうかと思っていたものにIさまご夫妻に座って頂きましたが、座面が思っていたより低く、特にお子さまを抱っこしながら座るにはあまり適していなさそうだとのことで、こちらは採用とはなりませんでした。

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僕らがB&Bのショールームを訪問する度に見とれてしまう、ウォークインクローゼットもお二人に見て頂きました。レザー張り家具の細工や、細かい取っ手や照明方法等のディテールには、とても感心してくださいました。とはいえ、今回はクローゼットはここまで広くないし、費用的にも掛けることができないので、参考までにとどめて頂きました。

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ラウンジチェアの候補は上手く見つかりませんでしたが、B&Bのファブリックの張地サンプルは色味毎に纏めてあり、とても見やすと思っていたので、こちらも今後の参考までにIさまにご夫妻にお見せした様子です。

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こちらは別の日程でご一緒した、輸入ベッド・シモンズの日比谷ショールームのです。大型ベッドとなると、スプリングの硬さを多様な候補の中から選べることや、メジャーなホテルに採用されている実績などから、シモンズかシーリーをお勧めするケースがほとんどです。残念ながらシーリーは、建築家を通しても割引を受けることができなくなってしまったので、今回はシモンズだけを訪問いたしました。

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お二人にはショールームにあるベッドに、片っ端から横たわって頂き、柔らかめのものが良いか片目が良いかの感触を体感して頂きました。

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とはいえ、幾つものベッドに横たわっているうちに、どれが良かったのか、何が好みなのかが判りにくくなってしまうので…

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マットレスに使っているコイルの特製を教えて貰ったり、ダブルクッションとシングルクッションの違いや、どのホテルでどのようなものが採用されているか等を教えて貰い、ベッドの特徴を勉強しながら、ご夫婦の微妙な違いも含めてベッド選びを進めて頂きました。因みに、シモンズで使っているコイルは、それぞれが袋に入っており、その袋同士が繋がっているだけなので、片方に手を乗せておいて、反対側の端部を強く叩いても、揺れが伝搬しないそうで、それを実演して貰いました。

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お二人の好みが少しずつ分かってきたところで、ベッドの高さやサイズ、インテリアとの相性などで候補を選ぶことができました。現在、これまでのお住まいからサービスアパートメントにお引越ししていらっしゃるので、そちらで使われているベッドの硬さと比較して頂いた上で、最終決定することといたしました。

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アメリカのものを使うとマットサイズが日本の体系と違ってくるので、一通りのボックスシーツや肌掛け布団、枕カバーなども選んで頂きました。

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最後は、日本橋茅場町にあるユーロカーサのショールームです。クラシカルな家具で定評があるお店で、僕らも伺ったのは初めてでした。奥さまが座ってくださっているのはイタリアのマリネールのチェアでした。

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コンスタンチーニのこちらのチェアが、とても良かったのですが、如何せん重量がとても重く、奥さまやお子さまが動かすのがちょっと難しそうで、残念ながら採用は見送ることになりました…。
ダイニングチェアは最終的にはフィリップセルバに決まりそうです。

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2016年08月30日 | フィリップ・セルバ、B&Bイタリア、シモンズで家具探しツアー はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: マンションリノベーション 元麻布I邸

大理石探しツアー 元麻布I邸に最適な石を探して

超高級マンションリノベーションプロジェクト、元麻布I邸に使う大理石を探しに、担当スタッフの前田君、施工会社リフォームキューの岩波さんと丸一日掛りで、岐阜県と三重の石屋の倉庫(ストックヤード)と加工場を5か所見て回ってきました。

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5か所の倉庫といっても、特に岐阜の関ケ原石材と三重の松下産業は、ともに巨大は倉庫を持っているので、一通り見て回るだけでも、相当な時間が掛りました。

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今回の大理石探しツアーのコンダクターをしてくれたのはキダマーブルの斉藤さんとアジアグラニットの池田さんで、まず最初に岐阜県大垣市のアジアングラニット本社にて、図面を見ながらどこにどのような石が必要かを確認してからツアーをスタートいたしました。因みに、キダ・マーブルは大理石の設計(こちらの指示に従って施工図を描く)・加工・取付工事までを行ってくれる東京の石専門の施工会社で、アジアングラニットは、設計図に基づいて、スラブ材からの切り出しや石材のエッジの磨き加工などをしてくれる加工専門の会社です。

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元麻布I邸プロジェクトの為に探している大理石は、リビングのテレビボード背面とカウンター材として使う黒字に白い線が入ったネロマルキーナというスペイン産の大理石、それに洗面カウンター材として使う白い大理石(まだ種類は決めていません)、そして玄関ホールの床に使うベージュ色のライムストーンの三種類の石材です。
なかでも一番重要なのが、黒い大理石のネロマルキーナです。こちらの石材は、日本での在庫が乏しいネロマルキーナのスラブを、事前にアジアングラニットで確保しておいてくれたものです。

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きれいな大理石ではありましたが、黒い部分に灰色が混じっており、白い線もちょっとはかなくて、頼りなげな風合いでした。もしこれより良いものが見つかればそちらに、見つからなければこれでも良いだろうとのことで、一つの宿題になりました。

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こちらは、洗面カウンター用のドラマチック・ホワイトのスラブ材です。自分の倉庫にあったものを見やすい位置に出しておいてくれました。こちらはとてもきれいな柄で良いのではないかとことになりました。

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大垣のアジアングラニットに保管してあったのは、上記の2種類だけだだったので、まずは一路三重県のいなべ市にある松下産業の石材倉庫に向かいました。こちらには素直な色と柄のライムストーン、ブランドドマールが保管されておりました。ライムストーンも質の良いものが少なくなってきている中で、こちらの石材はとても良く、かつスラブ枚数も揃っていたので、決定といたしました。

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きれいではありますが、少し斑(フ)が入っているので、それをどのような石取りで使ってゆくかを、キダマーブルの斉藤さんとリフォームキューの岩浪さんと決めてゆきました。3つの石のうちの一つを、早々に決定することができて、まずはホッといたしました。

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その後は大きな倉庫を黒い大理石と白い大理石を探して、ウロウロさせて頂きました。その際、白い大理石で玉柄の斑がとてもきれいなビアンコ・ブロイエが見つかりました。ビアンコ系の大理石は、ビアンコ・カラーラがもっとも有名ですが、斑や柄、白地の色の違いによって掘り出された際に命名されるそうで、実際にはと同じイタリア・トスカーナ州のカラーラの街で採れるものです。
とてもきれいな模様だったので、最初に取っておいてもらったドラマチックホワイトと比べるために、同じ材から切り出したサンプルを貰うと共に、他の人に売れてしまわないように抑えて貰う手筈を進めて貰いました。

その後は松下産業にはめぼしいものが見つからなかったので、岐阜県の関ヶ原市の関ヶ原石材に向かいました。

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関ヶ原石材は、誰もが認める日本一の石材屋です。大きな倉庫が幾棟もあり、さらにブロック材からスラブ材を切り出す大型カッターが何台も可動し続けている大工場でもあります。
こちらの倉庫には、珍しい希少種の大理石が沢山並んでいました。

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日本の石材産業は、80年代後半のバブル期が一番盛んで、その後は中国で加工された石材に押されっぱなしで、昔のように珍しくユニークな柄の大理石を仕入れても、ほとんどでなくなってしまったとのことで、こちらに残っているのは、同じ石種が一枚か二枚程度しか残っていないスラブ材ばかりでした。

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こちらは珍しいグリーンウェーブという中国産の大理石だそうです。

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以前、他のプロジェクトで使って、その後も他のお客さまから、良いものがないか探しておいてくれないかと依頼されていた、イタリア産のポルトロという大理石も見つかりました、ただ、そちらのプロジェクトに使うには、柄が大きすぎるのと色味が合わなさそうでした。

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こちらも希少な大理石のシルバートラバーチンのきれいな柄が見つかりました。僕らが良くお願いするオーダーキッチン屋のアムスタイルさんの受付カウンターに使われている素材で、とてもきれいな色味でした。

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黒い石ということで、屋外に置かれている御影石もザッと拝見させて貰いましたが、こちらはベタッとつぶしたような黒でしたので、使えそうではありませんでした。

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気分を変えて、ブロック材が置かれている倉庫も後学のために、見学させて頂きました。身長186センチの僕、各務が小さく見えますから、どれだけ大きなブロック材かが良く判るのではないでしょうか。

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こちらは加工工場です。写真ではあまりうまく撮影できませんでしたが、幾つもの大きな機械が音を立てて動き続けている様は、凄い迫力でした。

日本の中部地方が誇る二つの大きな倉庫を見ても、最適な大理石が見つかった気がしていなかったので、近くにある幾つかの比較的小さな倉庫を持っている石材屋さんを二つほど追加で見学させて頂きました。

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大垣市のワダマーブルで見つけたのが、こちらの黒い大理石です。黒地がとても深く黒くて、白い線もクッキリ入っており、ちょっと見ただけで、これこそ探していた石なのではと思えるような石材でした。

夕方で暗くなり始めていましたが、無理をお願いして、クレーンでスラブ材を吊り上げて貰い、全体の柄も拝見させて貰いました。この石材はネロ・クラウンと呼ばれている中国産のネロ・マルキーナの代替え品でした。中国産の大理石は欧州産と比較すると、安物で質も悪いとされているようですが、これは少し山キズ(山から切り出した時から入っているキズで、スラブ加工した後に割れたキズとは区別されています)が見受けられましたが、それを避ければ、上手く使えそうでしたので、最後になって、アジアングラニットが保管していたものと差替えて貰うようにお願いいたしました。

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最後は、スタート地点のアジアングラニッとに戻って、こちらの工場で得意としている技術を見せて頂きました。

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小幅に切り出した石は、搬入や取り付け時に割れやすいので、背面にスリットを入れて、そこに鉄筋を埋め込んで、接着剤で埋める加工技術が得意だとのことでした。他にも、石磨きのための道具や、カッターの刃なども間近で見学させて頂きました。

とにかく、ほぼ丸一に掛けての大理石探しツアーで、満足が行くものが見つかって、とにかくホッといたしました。あとは、カットサンプルと、撮影した写真をお施主さまにお見せして、了解を得たうえで加工を始めて貰う段取りになりますが、設計デザイナーとして、自信を持ってお勧めすることができる素材が見つかって、丸一日の努力が報われた気がいたします。

 

 

 

 

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2016年08月05日 | 大理石探しツアー 元麻布I邸に最適な石を探して はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: マンションリノベーション 元麻布I邸