「リフォームのノウハウ」タグの記事一覧

「モダンリビング」のマンションリノベ特集に南麻布K邸が掲載されました

4月7日に発売になった雑誌「モダンリビング no.232」(ハースト婦人画報社)のマンションリノベーション特集「最上級のマンションリノベーション」に、僕らがリノベーションのお手伝いをした南麻布K邸が掲載されました。

紹介タイトルは「LDKの「余白」とダブルキッチンでもてなすための大空間に」とのことで、こちらのお宅の最大の特徴でもある伸びやかなリビングダイニングキッチン空間が見開きで紹介されております。

インテリア専門誌なだけあって、リノベーション前後のプランを見比べて、どこをどのように工夫しているかについても詳しく説明してくれています。ダイニングテーブルの上に飾られた食器・カトラリー・お花等は、全てモダンリビング側がこの空間に合わせてコーディネートしてくれたものです。

大きなキッチンの写真に、浴室+洗面室、その他は小型サイズの写真ですが、リノベーションならではのディテールの工夫なども丁寧に拾いあげてくれています。

今回は、事例特集だけなく、マンションリノベーションの専門家とのことで、マンションならではのリノベーションの疑問に答えるコーナーも担当させて頂いております。質問の内容は、「マンションと戸建て住宅のリノベーションの大きな違いはなんですか?」や「マンションリノベでできないことは?」といった基本的なことから、「ずばり、マンションリノベーションの魅力はなんですか?」、「ラグジュアリー感のあるプランニングのコツは?」といった、モダンリビングらしい答え難いところまで切り込まれております(笑)。

こちらが現在発売中のモダンリビング232号の表紙です。最上級リノベーションに特集されている他の建築家は、香港の高級マンションをリノベーションしたアシハラヒロコさんの事例と、代々木上原のマンションペントハウス(最上階住戸)を自宅用にリノベーションした平本英行さんの事例が紹介されています。なお、モダンリビング編集部の取材時の様子はモダンリビング取材撮影@南麻布K邸にてご紹介しております。

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2017年04月07日 | 「モダンリビング」のマンションリノベ特集に南麻布K邸が掲載されました はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: マンションリノベーション 南麻布K邸

パッカーを使っての低騒音での在来工法浴室の解体@白金台H邸

白金台H邸の在来工法浴室(RC躯体やコンクリートブロック下地の壁に直接防水層を作って、その上に保護モルタルを重ねて、タイル(または石)仕上げにした浴室)の解体を見学してきました。

こちらが解体予定の浴室です。と言っても、すでにコンクリートブロック周りの外側のボード壁や枠&扉は撤去されている状態でした。ブロック側の壁については、上から順番にブロックを崩してゆけば、それほど音を出さずに解体してゆくことが可能ですが、コンクリートの躯体側の壁と床は毎回大変な工事になります。

騒音に寛容なマンションであれば、ハツリ機(道路工事で良く使っている機械)を入れて一気に壊してしまうのですが、今回は落ち着いた雰囲気の高級マンションであることや、同じマンション内で他に2件もリノベーション工事が進んでいることなどから、費用は高めになってしまいますが、写真のパッカー(スプリッターともいいます)という機械を使っての小音量解体としております。因みに左側が壁解体用の小型パッカーで、右が床解体用の中型パッカーです。

床については、事前にある程度解体されてしまっていましたので、壁のパッカー解体を見学させて貰いました。このように、壁に一定間隔で、コア抜き機を使って穴をあけてゆきます。

その穴にこのように油圧ポンプ式の小型パッカーを差し込んで、壁にヒビを入れてゆきます。音はほとんどしませんが、タイルが割れるピキッという音が出るのと、細かいタイルの破片が飛んできます。

これらが解体されたタイル壁の破片です。通常の斫り作業であれば、ほぼ一日で解体が済みますが、パッカー工法となると、コア抜き作業とパッカー作業があるので、スケジュールは約3倍、費用も約2倍ほど掛かってしまいます。それでも、低騒音(ほぼ無音)での解体が可能となるので、最近の工事ではパッカー解体を標準とさせて貰っています。

こちは、事前に中型パッカーを使って、あらまし解体されていた床のシンダーコンクリートです。

因みにこちらがパッカー用の電動式油圧ポンプです。この機会のの動く音の方が、パッカー解体の騒音よりうるさい位です。

こちらは、寝室の床です。カーペットと長尺塩ビシートでは仕上げ厚が違うのですが、なぜかこのマンションでは、下地ごとモルタルで嵩上げされていたので、その嵩上げされたいたモルタルも撤去する必要がありました。この程度の薄いモルタルだとパッカーが効かないので、格子状にカッターで切り目を入れて、クサビと金づちで手斫りで撤去して貰いました。手斫りは機械斫りに比べると、10倍以上の時間が掛かりますが、この程度の面積であれば、騒音のことと手間のことを考えても、手斫りで進めて貰いました。

その他の部分の解体工事も進んでいます。キッチンの天井が撤去されて、天井裏のダクト類が見えてきました。リフォームキューの営業&設計の森井さんと現場監督の高橋さん、そしてプロジェクト単位で弊社のお仕事を手伝ってもらっている岩井さんとが打合せ絵をしている様子です。

最上階住戸なので、天井のスラブ裏には、木毛セメント版が貼ってあります。複雑に絡み合ったダクトや設備類を整理して、不要な箇所は撤去し、もう少し効率よいルートで設備配管を回すように考えてゆく必要がありそうです。

こちらは以前は主寝室専用のお風呂とトイレと洗面だった箇所です。大型のウォークイン・クローゼットとお化粧コーナーを作る予定です。

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2017年03月29日 | パッカーを使っての低騒音での在来工法浴室の解体@白金台H邸 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: マンションリフォーム 白金台H邸

2号連続でのリノベーション対談@建築知識

ブログでの連絡が遅くなってしまいましたが、雑誌「建築知識」(エクスナレッジ社)にて、2号連続でリノベーション対談が掲載されました。

共通のテーマは「リノベーションが想像する過去のある未来」で、対談相手はTVの「劇的!ビフォー&アフター」でお馴染みの空間の交渉人こと、イン・ハウス建築計画の中西ヒロツグさんでした。

2017年2月号では、お客さまのご厚意で、青山P邸をお借りして対談させて頂き、タイトル写真も撮影して貰いました。

2017年3月号では、中西さんと共同で設計させて頂いた田園調布F邸の場所をお借りして、対談させて頂きました。F邸を訪問させて頂くのも、2年近く振りでしたが、お子さまたちも歓待してくれて、とても楽しい対談になりました。

対談の内容は、マンションリノベーションについては各務が、戸建てリノベーションについては中西さんが語るスタイルで、設備や構造、インテリア素材などについて、多岐にわたる内容となっています。写真で紹介している事例も、二人の設計事例が混じっていますが、色々なものが使われているので、是非本屋で手に取ってご覧ください。

こちらが、2号連続での連載になった建築知識の表紙です。3月号は「成功するリノベの法則」というタイトルで、リノベーションについての内容充実した特集記事もあるお役立ち本です。

 

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2017年02月22日 | 2号連続でのリノベーション対談@建築知識 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: マンションリフォーム マンションリノベーション 青山P邸

大理石&大理石調タイルの使い分けについて

青山P邸の工事現場では、大理石と大理石調タイルを張る作業が始まっています。

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玄関ホールとダイニングの間にある壁には、グリジオ・ビリエミという大理石が貼られています。右手側に縦に一本スリットが入っているのが見えますが、そこはステンレスのコの字型の金物が入っており、後日ガラスが取り付けられる予定です。

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こちら廊下突き当りの壁は大理石調のタイルです。アドヴァンのイマルミ・グリジオという600角のタイルです。

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玄関からの廊下がここで突き当たって、右へと曲がるとプライベート廊下へと変わってゆきますが、その結節点に当たる部分にこのタイルが貼られています。

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洗面所と浴室には、やはりミネラルDリビング(アドヴァン)という大理石調タイルを使っています。

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タイル張り作業を接近してみた写真です。タイルの目地幅が均一になるように、このような十字型の黒いスペーサーを挟んで張ってゆくのです。本物の大理石を壁に貼る場合は、「眠り目地」といって目地幅をゼロにすることが可能ですが、硬くてその分脆いタイルでは、最低でも2ミリほどの目地が必要になってくるのです。因みに、床の場合は特にマンションでは二重床となると、人の荷重で揺れるので、大理石でも眠り目地はできません。

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キッチンのガスレンジ正面に当たる壁は大理石調タイル張りで、

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キッチン床は本物の大理石張りです。

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玄関床の本物の大判大理石張りで、

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そことフラットに繋がった通り抜け型シューズインクロゼットのタタキ部分にも大理石を貼って貰っています。

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来客用トイレの床と壁も大理石張りとしています。

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本物の大理石が手前に張られていて、奥に大理石調タイルが貼られている様子です。
やはり色味や柄などに由来する迫力は、真正の大理石の方が迫力があります。ただ、石の厚みや貼る職人さんの手間、費用などを考えると、どこもかしこも大理石という訳にはいかないのです。その時に、奥の方に見える壁や水が掛かるような壁(本物の大理石は水が染みこむので、洗面やキッチンに使う場合は十分は撥水加工が必要になるのです)には注意が必要なので、そんな部分に大理石調タイルを使うことで、上手くメリハリを出すようにしています。
また、部屋に入ってすぐの部分などで、目につきやすい個所や間近でテクスチャーが見えるような場所にはなるべく本物の大理石を使い、ちょっと離れた場所や頻繁に水拭きするような個所には大理石調タイルと使い分けるようにしています。

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3日後には、大理石壁にガラスの袖壁が取り付けられていました。職人さんが間違って突っ込まないように、養生テープがバッテン状に張られています。職人さんがちょうどガラスを固定するためのコーキングを打っている最中でした。やはり本物の大理石は光が当たると特にきれいに見えます。

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ガラスコーキング作業を反対側のダイニング側から見返した様子です。

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先ほどタイルが先行して貼られていた洗面脱衣室には、ダブルボウルのシングが乗る洗面カウンターが設置されていました。その上部にタイルが貼られていないのは…

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こちらで調整中のメディスンキャビネットが取り付けられるからです。両側には鏡付きの扉の収納キャビネットで、中央にはチーク突板の飾り棚が付いたちょっとおしゃれな構成としています。

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来客用トイレにはウォールナット突板張りの手洗いカウンターが設置され、

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SICには大容量の靴収納棚が設置されました。

 

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2016年11月01日 | 大理石&大理石調タイルの使い分けについて はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: マンションリノベーション 青山P邸

家族用内玄関(通り抜けSIC)のある青山P邸

青山P邸リノベーション工事の現場が進んでいます。

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現場の打ち合せテーブルで打合せ中のスタイル・イズ・スティル・リビングの齋藤さんとうちのスタッフの竹田さんです。マンション1階部分ですが、庭の樹木越しに差し込んでくる自然光がきれいな空間です。

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床フローリングは完全に養生されてしまいましたが、リビングダイニング部分のボード張りは、ほぼ終わっています。

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玄関から廊下へと続く部分の天井はまだ仕上がっていませんが、カラーガラスやタイル、大理石を張る下地はきちんと作られていました。玄関タタキ部分の床が黒く見えますが…

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大理石を貼るための下地モルタルが塗られたばかりでした。変形の玄関タタキに見えますが、実は来客用の玄関ホールと、家族や子供が普段使う家族用玄関を分けているのです。

青山P邸玄関スケッチ

こちらも平面図を見て頂くと判りやすいのですが、緑色が大人と来客用の動線で、紫色が家族と子どもの動線になります。通り抜けSICとある場所が家族用内玄関で、大きなシューズ・イン・クローゼットとコート掛けに沓脱スペースが合わさった空間となっています。

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こちらは来客用トイレの内部です。排水管の設置位置が床下のコンクリート段差で決まってしまっているので、トイレの背面から排水管を抜いて、壁を廻して洗面カウンター下まで延長する計画となっています。

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こちらは後日ですが、玄関ホールの天井ボードも張られました。正面左側が来客用トイレボックスとなっていますが、その手前を左に曲がると…

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このようにリビングへとアプローチできる動線となっています。来客用トイレボックスの壁に金属の見切り線が入っていますが、こちらには両袖までガラスの扉が取りつく予定で、その壁はグリジオ・ビリエミの大理石が貼られることになっています。

青山P邸玄関詳細スケッチ

この玄関ホール廻りには、多種多様な仕上げ材が混在して、その収まりが複雑なので、このようなディテールスケッチを竹田さんが書いて、SISLの齋藤さんと打ち合わせをしてくれました。

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平面だけでなく、立面的にも幅木が壁とフラットに収まったり、

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更にそこに引き込み扉が入ってきたりと、仕上がりをきれいに見せるために、細かい納まりをお願いしています。

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この日には、大工さんが取り付けてくれる主寝室の書斎テーブルもきちんと取り付けられていました。

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ちょうどこの日に現地に寄ってくださったお客さまのPさまと庭のウッドデッキとフェンスをどうするかの打ち合わせをさせて頂きました。見えにくいですが、外の樹木の足元にスノコ状の板が立て掛けられていますが、こちらは現場で用意してくれたフェンスを目隠しするための板のデザインです。残念ながら不採用となってしまいましたが、現場で作ってくれたことで判断ができて、とても助かりました。

青山P邸キッチン図

後は、以前にSISLがメールで送ってくれていたキッチンや家具等の制作図のチェックバックした箇所についても、打ち合わせをさせて貰いました。

 

 

 

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2016年10月03日 | 家族用内玄関(通り抜けSIC)のある青山P邸 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: マンションリノベーション 青山P邸

「ばか棒」と「さや管ヘッダー」について

成城のZ邸では、遮音二重床の床下地が作られていました。

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先回の記事では、際根太のことを説明いたしましたが、メーカー側がうたっている遮音性能を確保するためには、すべてをマニュアル通りに作ってゆく必要があります。基本は防振支持脚の上に、パーティクルボード(通称パーチ)を敷いて、メーカー指定のボードを敷いて、必要に応じて床暖パネルを載せて、仕上げのフローリングを張る構成となっています。大工の内原さんが張っているのは、パーチ同志を継ぎ目を塞ぐビニールテープだそうで、これもマニュアルに指示されているものだそうです。

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そして下のパーチと互い違いになるように石膏系不燃制振材(ケイ酸カルシウム板のようなもの?)を敷いている様子です。接着剤が継ぎ目に入らないこともマニュアルに指示されているのでしょうか…。今回使用したのは万協フロアーの製品ですが、ご興味がある方はインターネット上に公開されている簡易マニュアルをご覧ください。

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床を作っている大工の内原さんが大切そうに持っている道具を見せて貰いました。パッと見ても良く分からないでしょうが、実は床レベルを決める上ではとても重要な定規になる道具だそうです。横に書いてある「すてない」、「たいせつ」というメモがその重要さを物語っていますね。

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事前にレーザーで墨出しをしてある床仕上げレベルから、どの厚みのどんなボードを張るかを実寸で示したもので、大工用語では「ばか棒」と呼ばれているものです。計算ができない人(つまりバカ?)でも間違わないように、シンプルに寸法を記した物差しなので、そのような名前がついているそうです。

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こちらの現場では、大工は内原さん一人で工事を進めて貰っていますが、広いお宅なので、部屋ごとに進度が違っているので、人つの現場で色々な作り方を勉強することができます。

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まだ床が張られていないキッチンでは、給水と給湯用のヘッダーが置かれていました。色のついた管はさや管と呼ばれるもので、二つを合わせてさや管ヘッダー方式と呼ばれる給水システムです。従来はメインの給水管から枝分かれ状に分かれていましたが(スター配管ともいいます)、ヘッダーという部材に水を集めて、そこから分岐させることで、各部屋で水を同時使用した際、均等に水が供給することができるというシステムです。さや管は、CD管とも呼ばれる部材で、その中に架橋ポリ管を入れているサヤになっています。後日、さや管の中の架橋ポリ管を交換することで、メンテナンスや後々のリフォームが楽になるということで一世を風靡いたしましたが、実際には後日のリフォームが面倒なことと、給水箇所が10カ所程度の住宅では水圧の軽減もほとんどないこと、また費用が余計に掛ってしまうことなどから、ここ数年一気に廃れてしまった工法です。

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今回は折角部材が揃っているので、さや管もヘッダーも再利用することになりました。

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奥の寝室側の状況です。こちらは床下地も完了しており、壁のボードも張られいている状況です。床下地が出来上がると、廊下のフローリングヘリンボーン張りに入るとのことで、非常に楽しみです。

 

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2016年04月28日 | 「ばか棒」と「さや管ヘッダー」について はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: マンションリフォーム 成城Z邸